竹について
■竹を知ろう!
竹は、日本各地に広く分布し、古来より私たちの生活に密着したさまざまなものに利用されてきました。
常緑で倒れにくく、真っ直ぐに伸びる竹は、生命力を象徴するおめでたい植物のひとつとされ、お正月に飾る門松にも使われています。
■竹の種類
一般に国内にある竹は約600種類。
世界では1,200種類と言われています。
■竹の成長
竹は成長が早く、数ヶ月で約20mにまで成長します。
1日24時間で120cm伸びたと言う記録も有ります。
■竹の力
昔の人は中が空洞になっている竹に不思議な力を感じ
「竹取物語」(かぐや姫)等の物語を作り、
竹を使ったお祭りを作ったと言われます。
■竹の利用①
土壁(つちかべ)とは、土で作られた壁で、竹で編むように作られた小舞(こまい)と呼ばれる格子状の枠に土を塗り重ねた壁の事を言います。
この壁は温度や湿気などを調整するなど、日本の気候に適した働きをすると言われています。
しかし最近では土壁を使わず、壁紙を貼ったデザイン性の高い壁が主流となっています。
■竹の利用②
かごやざる、花器などの日用品から玩具、日本文化を代表する茶道や華道の道具、笛や尺八などの楽器、竹刀や弓などの武道具などに用いられていることから、私たちの生活や文化に根差した素材だといえます。
昔は農業や漁業の道具としても用いられましたが、今では殆どがビニールやプラスティック製品に変わりました。
■竹の利用③
建設現場等の高所作業の足場として昔から竹が利用されている。
中国や香港では今でも足場として使われている。
日本では台風や地震も多いと言う理由も有り、鉄パイプを利用した足場が使われている。
今ではこのような利用されることも減り竹林が荒れ果てて行く原因となっている。
マダケはほぼ120年に一度花を咲かせ、すぐ枯れてしまうとのこと。
日本国内のみならず世界中のマダケが花を付け、一気に枯れてしまったのが、昭和40年代の高度経済成長期のまっただ中だったといいます。
このため、加工用のマダケは品薄になってしまいました。
いくら成長が早いといっても、竹材として市場に出せるようになるまでには多くの歳月が必要です。
そのため、加工用の竹材の供給が間に合わず、代替用にとって代わられてしまったとも言います。